インプラントのリスクとは?


インプラント治療は、他の外科手術と同様にリスクが伴います。リスクを理解し、適切な対処法を知ることで、治療の成功率を高め、安心して治療を受けることができます。ここでは、インプラント治療時に伴うリスクと当院での対策について詳しくご紹介いたします。

手術時のリスク

そもそも、なぜ骨が痩せたり吸収されたりするのでしょうか。骨量が不足したり、骨が痩せてしまったりする原因として、以下のようなものが考えられます。

神経・血管を傷つけるリスク


インプラントを顎骨に埋め込む際、特に下顎の後方では、顎骨内に走る神経や血管を傷つける可能性があります。

これが原因で、下唇や顎、歯肉に持続的な麻痺やしびれが生じることがあります。場合によっては、感覚が永続的に失われることもあります。また、血管を傷つけた場合、通常よりも大量の出血が起こり、これが治癒を遅らせる要因となることがあります。

当院での対策

●歯科用CT撮影による診断

当院では、インプラント手術を行う前に歯科用CTスキャンを使用し、顎骨内の神経や血管の位置を詳細に把握します。CTスキャンによる立体的な画像を基に、インプラントを埋入する位置や角度を正確に計画することで、神経や血管を避けるように手術を進めます。これにより、手術中のリスクを大幅に軽減し、患者様の安全を確保します。

●サージカルガイドを使用する

当院では、インプラントの埋入位置と角度が正確になるように、サージカルガイドを使用します。

このガイドは、CTスキャンのデータを元に作成し、神経や血管を避けるように設計されています。サージカルガイドを使用することで、インプラントが計画通りに安全かつ正確に埋入でき、手術の成功率が高まります。

また、万が一の状況にも迅速に対応できる体制を整えております。

上あごの上顎洞を傷つけるリスク


上顎にインプラントを埋め込む際、上顎洞(副鼻腔)に近い部位で行われることが多いため、誤って上顎洞の壁を傷つけるリスクがあります。これが発生すると、鼻との交通が開き、慢性的な鼻詰まりや副鼻腔炎を引き起こす可能性があります。また、上顎洞に炎症が発生することで、治療が複雑化し、インプラントの成功率が低下することがあります。

当院での対策

当院では、手術前に上顎洞の状態を精密に確認し、リスクを正確に評価します。

上顎洞がインプラントの埋入位置に近い場合は、サイナスリフト(上顎洞挙上術)という手術を行い、上顎洞の内部に人工骨を充填してインプラントを支えるための十分な骨量を確保します。

手術後のリスクと医院の対処法

手術後のリスクと医院の対処法


手術後、インプラント周囲に細菌が侵入することで、炎症や感染症が発生する可能性があります。特にインプラント周囲炎という状態は、インプラントと骨の結合を阻害し、最悪の場合、インプラントが脱落することがあります。感染症は、手術後の口腔内衛生が不十分であったり、患者様の免疫力が低下している場合に発生しやすくなります。

当院での対策

当院では、手術後の感染症リスクを最小限に抑えるために、術後のケアを徹底しています。手術後には抗生物質の処方を行い、感染症の発生を予防します。

また、患者様には手術後の適切な口腔ケア方法を詳しくお伝えして、定期的な検診でご来院いただくことをおすすめしております。

しっかりとしたケアや定期的な歯科検診で早期に炎症や感染の兆候を発見し、迅速に対処することができます。

骨と結合しないリスク


インプラントが顎骨と結合しない場合、インプラントが不安定になり、最終的に取り除かなければならなくなることがあります。このリスクは、骨密度が低い方や、喫煙、糖尿病などの健康状態が影響することがあります。

また、インプラントの材料や形状、埋入時の技術的な要素も結合不全の原因となり得ます。

当院での対策

当院では、インプラント手術前に精密な骨密度検査を行い、顎骨の状態を詳しく評価します。骨密度が低い場合には、骨再生療法(骨移植や骨補填材の使用)を組み合わせることで、インプラントがしっかりと結合するための最適な環境を整えます。

さらに、インプラントの素材やデザインについても、患者様に最適なものを選定し、治療の成功率を高めています。

疾患によるリスクと医院の対処法

骨粗しょう症


骨粗しょう症は、骨密度が低下し、骨の強度が弱くなる疾患です。この状態でインプラントを埋入すると、骨がインプラントをしっかりと支えることができず、インプラントが不安定になるリスクがあります。特に閉経後の女性に多く見られる疾患であり、適切な対応が求められます。

当院での対策

当院では、骨粗しょう症の患者様に対して、事前に骨密度検査を行い、インプラント治療の適否を慎重に判断します。必要に応じて、骨密度を高めるための治療を行い、インプラントの成功率を向上させるための措置を行います。

また、骨補填材や骨再生療法を併用することで、インプラントの安定性を確保します。

患者様にとって最適な治療計画を立て、リスクを最小限に抑えるよう努めています。

GBR法

まとめ

インプラント治療は外科的手術を伴うため、リスクがないというわけではありません。当院では、これらのリスクに対してできるだけ万全の対策を行い、患者様にとって最も安全で効果的な治療を提供することを目指しています。

インプラント治療を検討されている方は、ぜひ一度大津市にある歯医者【ブランチ大津京デンタルクリニック】までご相談ください。

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