虫歯治療
虫歯治療と聞くとどのようなイメージをお持ちですか?
痛い麻酔の注射をして、キーンと削られて、詰め物や被せ物をされる。頑張って治療に通ったはずなのにまた痛くなり、そのたびに歯を削られ、やがてもう抜くしかないですねと言われる…そんな虫歯治療は辛くて嫌なイメージしかないですよね?
ブランチ大津京デンタルクリニックでは、少しでも痛くなく、削らない治療法について研究してきました。
虫歯とは、主に「ミュータンス菌」という細菌による感染症です。ミュータンス菌が食べ物や飲み物に含まれる糖分をエサにして歯を溶かす酸を出します。この酸によって歯は溶かされ、より深いところへ菌は入っていきます。そこでまた酸を出し、やがて歯の中心部にある歯髄(神経と血管の袋)まで到達し、強い痛みが発生します。
初期の虫歯は専門用語で「CO(シーオー)」と呼び、歯の一番外側を覆っているエナメル質という硬い層が白く濁って見えます。この段階で歯はまだ黒くなっておらず、痛みを感じることもありません。
この段階では、エナメル質が溶けて歯に小さな穴が開いている状態です。しかし、まだ痛みを感じないので自分ではなかなか気づくことができません。
C2とは、虫歯がエナメル質を超えて、その内側にある象牙質まで達してしまった状態を指します。この段階になると痛みを感じるようになり、冷たいものがしみるといった自覚症状が現れ始めます。
C3では、虫歯が歯の内部にある歯髄にまで達してしまっています。歯髄とは、歯の中心部にある神経や血管が集まっている部分です。この段階になると痛みがかなり激しくなり、食事をする時だけでなく、日常生活にも影響を及ぼす可能性があります。
C4はかなり重度の虫歯です。歯の大部分が溶けて無くなり、歯の根だけが残っている状態です。この段階では虫歯が歯の神経(歯髄)を完全に侵してしまい、神経が死んでいるため痛みを感じなくなることがあります。C4段階の虫歯は抜歯になる可能性が高く、その場合はインプラント、ブリッジ、入れ歯などの治療が必要になります。
虫歯菌に感染した所は全て削り取る、痛まないように神経を抜いてしまうというのは、21世紀にもなって少々古典的と言いますか、乱暴な感じがしませんか?そもそも通常、感染と言えばお薬で治すのが一般的イメージだと思います。
そこで、当クリニックで取り入れている虫歯治療のお薬『ドックスベストセメント(Doc’sBest)などの高ミネラルセメント材』についてご紹介いたします。
これらのお薬は海外の公的機関(FDA等)で厳しい検査・認可を受け、商品化されております。お薬と言っても抗生物質などとは違い、人間の血液中に含まれるイオンを主成分とした、様々なミネラルから作られた安全で人体に優しい薬です。
アレルギー検査では、歯科で用いられるセメント等の薬剤の中でもっともアレルギーがないというデータも出されています。
治療法としては、虫歯を削らず、このお薬を詰めるだけです。
あとはその上から詰め物や被せ物をします。歯を削らないので当然麻酔も必要ありません。これだけで虫歯が治るのです。さらに、高ミネラルセメントは虫歯菌を殺菌する成分を半永久的に出し続けます。様々なミネラルが虫歯菌の酸によって軟らかくなった歯を硬くしてくれます。つまりただ虫歯が治るだけでなく、再発を予防してくれる優れた薬ということです。
ちなみに高ミネラルセメントは、一時期テレビ等で話題になった抗生物質で虫歯を治す方法と違い体に害がなく、薬剤耐性菌を作る心配もないため作用が弱くなることもありません。
歯を削らないことは、痛くないだけでなく歯の寿命を延ばします。どれだけ高い入れ歯や詰め物、被せ物も自分の歯には勝てません。しっかり噛めることは内臓を守り、全身の健康にも関わりますので、ご自身の健康な歯を守っていきましょう。